せみ

そろばんからの帰り道、道の端?に蝉がとまっていました。

たぶんシーズンの一番初めに羽化したのか既に寿命が来てしまったのか。

道の端とはいえ、微妙に踏まれそうな位置にいたのを見た娘が、

 

娘; どうしてここにいるの?

私; もう寿命なんじゃないかなー。もう飛べないんだと思うよ?

娘; 蝉は寿命が短いものね。どうしよう。ここだと踏まれちゃいそう。

私; そうだねー。踏まれないところに運んであげる?

娘; うん!運んであげたいけど、つかめるかなー。どうしよう。

 

しゃがんで蝉を見ながら真剣に考えているよう。

虫が苦手で掴むことなんてほとんどなかったのけれど、学校でヤゴを育てていたせいか、虫に耐性がついたのかな?

どうするかと眺めていたら、うん!と一声だして覚悟を決めて、やさしく蝉をつかんで花壇の枠にのせていました。

 

そこでもウンウン考えていたので

 

私; どうしたの?

娘; ここよりも木の上の方がいいのかなー。

私; そうだねー。木の方が安心かも。

娘; じゃおいてくる!

 

と今度はためらいもせずに掴んで近くの大き目の街路樹にとまらせていました。

娘; 掴んでる私も怖いけど、こんな大きな人に掴まれてる蝉の方がこわいよね。蝉さん驚かせてごめんね。

 

優しい子供に育っているようでちょっとほんわかしました。